子ども用の『やまとっ子草履』を購入しました。
夏が近づき、娘のサンダルを探していたところ、『草履が足の発達に良い』という情報を見つけました。
一部の保育園や幼稚園でも、指定靴として草履を採用しているということを知り、わが家も選択肢のひとつとして取り入れてみようと思っています。
今回の記事では、こどもの幼少期に草履を履くメリットやデメリット、今回購入した草履についてご紹介します。
草履のメリット
土踏まずの形成促進
草履を履くと、土踏まずが形成されると言われています。
『土踏まず』とは、足の裏のくぼみのこと。
足にかかる衝撃を和らげたり、あおり歩行(爪先で地面を蹴り、かかとで着地すること)の効率を高める役割があります。
これにより、「立つ」「歩く」「走る」「跳ぶ」などの基本的な動作を効果的に支えます。
草履が足育に良いと言われるのは、土踏まずの形成促進を促すことができるためです。
鼻緒を掴むことで足指の力が鍛えられ、踏ん張る力がつき、結果として土踏まずが形成されやすくなります。
正しい姿勢の育成
草履を履くと、「浮指」や「扁平足」といった足トラブルを防ぐのに役立ちます。
浮指とは、歩いているときや立つときに足の指が地面に接地しない状態のこと。
浮き指になると足の指に力が入らず、かかと部分に重心が傾いた姿勢になります。
扁平足とは、足の裏にある土踏まずが潰れ、足裏が平らになった状態です。
土踏まずが未形成だと、体のゆがみや猫背の原因となったり、足が疲れやすくなります。
近年、これらの足トラブルを抱えた子どもが増えていると言われています。
草履を履くと、歩行時に足指をしっかりと使うことにつながり、足全体の筋力アップと正しい姿勢の獲得に役立ちます。
草履のデメリット
姿勢が悪化するリスク
使い方によっては草履よりも、足全体をサポートする靴の方が良い場合もあります。
とくに現代では、ほとんどの道がアスファルトで覆われています。
クッション性の低い草履を長時間使用すると、地面からの衝撃が直接体に伝わり、足や脚の筋肉が疲労しやすくなります。
そのため、草履はシーンを選んで使うのが良いでしょう。
ちょっとした散歩や習い事の行き帰りなど、短時間の利用に適しています。
怪我のリスク
草履は足を覆って保護する構造ではなく、つま先や足の側面が露出しています。
そのため、物にぶつけたり、何かを落としたりした際に、足元を傷つけるリスクが高くなります。
また、靴底の滑り止めが少ない草履を使うと、濡れた床や滑りやすい表面で転倒する可能性があります。
とくに、タイル張りの床や雨に濡れた路面では注意が必要です。
消耗が早い
草履は、使用頻度や保管状況によって耐久性が変わりますが、新品でも約3年で劣化が始まることが多いです。
とくに素材によっては、底がすり減りやすいものもあり、定期的なチェックと交換が必要になります。
しかし、子どもの足はすぐに大きくなるため、消耗する前にサイズアウトして買い替えることが一般的でしょう。
草履選びのポイント
【何歳から履ける?】目安は3歳以降
草履を履き始めるのは、たくさん歩けるようになる3歳以降が目安です。
歩き始めの頃は足の指が未発達のため、しっかり歩けるようになるまではベビーシューズを使うことをおすすめします。
【おすすめの草履は?】「ミサトっ子」と「やまとっ子」
ミサトっ子
子ども用草履は「ミサトっ子」が有名です。
子どもの足裏の発達と健康を研究をしている原田碩三先生(兵庫教育大学名誉教授)が監修。
天然のい草で出来ており、足にやさしく履き心地が快適で疲れにくい草履です。
サイズは15cm〜。
やまとっ子
ミサトっ子草履と同じ町から生まれた「やまとっ子」
左右専用設計で、鼻緒が痛くなりくいという特徴があります。
い草・竹・麻などの天然素材から洗えるタイプまで、ラインナップ豊富。
サイズは16cm〜。
「やまとっ子草履 洗えるくん」を購入
【購入品】やまとっ子草履 洗えるくん
今回購入した草履は、『やまとっ子草履 洗えるくん』(ぞうり工房 福路屋)です。
草履は洗えない素材のものが多いですが、こちらの商品は水洗い可能なものを選びました。
(東レポリプロピレン製畳(敷楽)が中敷に使われています。)
お手入れしやすく、カビやダニの心配がないのが嬉しいです!
親指の位置に星マークがついていて、左右がわかりやすくなっています。
11種類のカラーバリエーションの中から、今回は赤色を選びました。
娘の足のサイズは14cm(靴のサイズは15cm)ですが、やまとっ子公式のサイズ表を参考にして、16cmの草履を購入しました。
届いた日から、4歳の娘は気に入って履いています。鼻緒が柔らかく、履き心地が良さそうです。
草履で歩くことにはまだ慣れていないため、毎日短い距離を歩く練習をしています。
【追記】1シーズン使ってみた感想
「やまとっ子草履」を夏の1シーズン、4歳の娘に使用させてみました。結論から言うと、買ってよかったです。
草履を履き始めた当初から、履き心地や快適さに満足している様子でした。
保育園へ行くまでの道やお出かけの際には、自分から進んで履くほど気に入っています。
また、草履を履いて歩いていると、「昔、子どもに履かせていた」と話しかけてくださる先輩ママもいて、嬉しい交流のきっかけにもなりました。
サイズアウトしても、また「やまとっ子草履」を購入しようと思います。
健康な足を育てるためにできること
以上、こどもの幼少期に草履を履くメリットやデメリットなどをご紹介しました。
娘の成長に役立てばと思いながら、引き続き見守っていきたいと思います。
こどもの睡眠時間について見直しました。