「ピアノの練習をしない4歳」が毎日弾くようになった理由

「せっかくピアノを習っているのに、全然練習しない…」

この悩みをお持ちの親御さんは多いのではないでしょうか。わが家でも、まさに同じような時期がありました。

娘は4歳でピアノを始めましたが、なかなか練習を習慣にできず、毎日のように「今日はやらない」と言われることが続いていました。

最初のうちは「ド」「レ」などの単音だったので、まだ気にするほどではなかったのですが、少しずつメロディーが弾けるようになってきた頃、「そろそろ練習する習慣をつけたほうがいいかもしれない」と考えるように。

そこで、練習した日はテキストにシールを貼る方法を試してみたりもしましたが、あまり長続きはせず…。
どうすれば自分からピアノに向かうようになるのか、試行錯誤の日々でした。

娘が楽しく続けられる方法をとことん模索した結果、今では毎日ピアノに向かい、自分で練習するようになりました。最近は発表会にも参加し、よりピアノを楽しむ姿が見られるようになっています。

「できるなら、楽しく練習を続けてほしい」とお考えの方に、わが家で実践して効果があった方法をご紹介します。

4歳児がピアノを練習しなかった理由

娘がなかなか練習に取り組めなかったのは、いくつかの要因があったからだと考えました。

すぐに弾ける環境ではなかった

多くのご家庭ではアップライトピアノを設置しているかと思いますが、わが家では私が個人的に購入したキーボードを使って娘が練習しています。

部屋のスペースが限られていることもあり、普段はキーボードをクローゼットに収納しており、弾くたびにそれを部屋に出して設置する必要がありました。

このような環境では、子どもが「弾きたい」と思っても、私がセッティングをしなければならず、その手間が大きな障壁となっていました。

あれこれ言われるのが嫌だった

私の場合「これは良くなかったな」と思ったのが、娘がピアノを弾いているときに、ミスした箇所をつい指摘してしまうことでした。指番号や音符が間違っていることを何度もフィードバックしすぎて、娘が楽しく弾けなかったのではないかと思います。

また、「そろそろレッスン日だよ」と練習を催促することも、あまり良くなかったと感じています。

勉強でも「宿題やりなさい」と親に言われると、やる気をなくしてしまうことがありますよね。
ピアノも同じで、親が声をかけるたびに「やらされている」と感じてしまい、反発したくなると思います。

「やらされている」のではなく、子どもが自分から練習したくなるような環境を作ることが大切だと実感しました。

毎日ピアノを弾くようになった理由

試行錯誤の末、次の方法を取り入れました。

①ピアノを「いつでも弾ける状態」にする

今まではキーボードをクローゼットに片付けていましたが、スペースを作って部屋に常設。

練習中の楽譜も開いたままにして、思い立ったときにすぐに弾ける環境を整えました。

②ルールは子どもが決める

「毎日弾いたほうが、もっと楽しく弾けるようになると思うけど、やってみる?」
「練習するなら朝と夕方、どちらが弾けそう?」と、娘に質問してみました。

当時4歳の娘は「朝ごはんのあとに弾く」と決め、その通りに練習を続けています。
もし、バタバタして弾けなかった日は、夕方に調整することもありますが、一日も欠かさず弾くようになりました。

練習する時間は、親が指定するよりも、子ども自身に決めてもらう方が最も効果的だと感じました。

③練習のハードルを下げる

「毎日、1曲だけでも弾いてみよう」というルールを設定しました。

課題曲を3つ書き出して壁に貼り、その中のどれか1曲を弾けたらOK!
もし、もっと弾きたいと思ったら、他の曲も弾いていいよ!というスタイルにしました。

「1曲ならできるかも…」という気軽さで始められ、弾いているうちに、気づけば10分以上続けることもあります。
練習を始める最初のきっかけさえ作れれば、弾いているうちに楽しくなってくるものだと感じています。

④記録をつける

娘にカレンダーをプレゼントし、ピアノを弾いた日は好きなシールを貼ることにしました。

どのくらい続いているのかが一目で分かり、「こんなにできた!」という達成感につながります。

自主練は本人に任せて、親は様子をみる程度に

ご紹介した方法が娘には合っていたようで、自分からピアノに向かって練習するようになり、親子ともにストレスが格段に減りました。

もし忘れている様子があれば、「今日は弾いたっけ?」と軽く確認しますが、思い出したらすぐにピアノに向かうようになりました。以前のように何度も声をかける必要がなくなり、自然に練習が進んでいます。

また、子どもがピアノを練習している間、親は家事をしたり、ちょっとした作業を進めたりできるので、非常にありがたく感じています。「ちょっと待っていてほしいなぁ」と思うとき、ピアノの練習がちょうど良い時間になっています。

練習については基本的に口出ししませんが、3日に1回程度、楽譜通りに弾けているか簡単にチェックしています。

コツコツ続けることが、自信になる

先日、娘の初めてのピアノ発表会を迎え、これまでの練習の成果を目の当たりにして、心が動かされました。

毎日少しずつ練習を積み重ねることで、子どもは「私はこれができる」「毎日続けられている」という自信を育むことができます。

音楽を楽しむ気持ちも大切ですが、それ以上に、「努力が形になる喜び」を知ることができるのが、ピアノの魅力だと感じています。

お子さんに合った方法がきっと見つかるはずですので、成長を温かく見守っていきましょう。
少しでも参考になれば幸いです!

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