ここ数日、防災対策を見直しています。
一応、わが家でも防災バッグの準備や食料の備蓄はしていますが、正直まだ十分とは言えません……。
とくに4歳の娘がいるため、子どもの安全を守るために何を準備し、どのように対策を講じるべきかが気になります。
この記事では、基本的な備蓄品から避難所での生活、そして子ども向けの防災対策まで、しっかりと準備するためのポイントをまとめました。
基本的な備蓄品は何か?
大規模な災害が起こると、電気やガス・水道といったライフラインや物流が止まる可能性があります。
支援物資の到着が遅れることや、店頭に人が殺到して商品がすぐに売り切れることも考えられます。
そのため、家庭で非常食などの防災グッズを事前に備えておくことがとても大切です。
準備しておきたい備蓄の目安量は?
従来は「3日分の備蓄があれば十分」と言われてきましたが、南海トラフ巨大地震のように広範囲に甚大な被害が及ぶ可能性がある場合、「1週間以上の備蓄」が推奨されています。
水
人数 | 1日分 | 3日分 | 7日分 |
1人分 | 3L | 9L | 21L |
2人分 | 6L | 18L | 42L |
3人分 | 9L | 27L | 63L |
4人分 | 12L | 36L | 84L |
飲料用としては、大人1人につき1日あたり2リットルが推奨されていますが、調理や衛生用に使う水も考慮すると、1日あたり3リットルを目安にすると良いでしょう。
子どもの場合でも、基本的には大人と同じ量を備えておくのが適切です。
わが家は3人家族なので、一週間分の水の量は63リットル。
2リットル×6本入りのケースが4ケースあると安心です。
食糧
人数 | 1日分 | 3日分 | 7日分 |
1人分 | 3食 | 9食 | 21食 |
2人分 | 6食 | 18食 | 42食 |
3人分 | 9食 | 27食 | 63食 |
4人分 | 12食 | 36食 | 84食 |
一週間分はハードルが高く感じますね…。
非常食を1週間分用意すると考えるとハードルが高く感じますが、「冷蔵している食材」「ローリングストック」「防災食品」を上手に組み合わせると、無理なく備えることができます。
- 冷蔵庫に入っている食材(最初の数日間で消費)
- ローリングストックしている食材(普段から少し多めに買っておく)
- 防災食品(非常用として備えておく)
非常時には、普段から食べ慣れている食材があるだけで、安心感が得られます。
主食やおかず、そして菓子類や嗜好品も含めて、できる限りバランスの良い食材を用意しましょう。
停電やガスが使えない場合に備え、カセットコンロと十分なボンベを準備しておけば、温かい食事も確保できます。
さらに、洗い物を減らすために、使い捨ての紙皿やコップ、割り箸を用意しておくと便利です。
非常用トイレ
人数 | 1日分 | 3日分 | 7日分 |
1人分 | 7回分 | 21回分 | 49回分 |
2人分 | 14回分 | 42回分 | 98回分 |
3人分 | 21回分 | 63回分 | 147回分 |
4人分 | 28回分 | 84回分 | 196回分 |
災害時に最も困るのは「トイレの確保」です。
水や食料の備蓄は思い浮かびやすいものの、トイレの準備は見落としがち。
地震などの大災害が発生した際、家や避難所でトイレの問題に直面することが考えられます。
断水によって水洗トイレが使えなくなったり、避難所ではトイレが限られていて不衛生な環境になるかもしれません。
そうなると、トイレを我慢したり、水分を控えることで健康リスクが高まり、さらには手を洗えないことで感染症のリスクも増える恐れがあります。
大きな地震が発生した際、下水管や排水管が損傷している可能性があります。「水が流れないだけ」と思い込み、備蓄した水を使ってトイレを使い続けると、汚物が逆流してしまうことがあります。
さらに、マンションなどの集合住宅では、上階の汚水が1階のトイレから溢れ出し、他の住民に迷惑をかけるリスクもあります。
緊急時用のトイレは、必ず準備しておきましょう。
一箱60回分の簡易トイレセット
水や食糧は「ローリングストック」を意識
備蓄品の管理には、「ローリングストック」を活用しましょう。
普段から使う食料や日用品を少し多めに買っておき、使った分だけ定期的に買い足すことで、常に一定量を備蓄しておく方法です。
この方法を活用すれば、いつも日常的に食べている食品が手元にあり、いざというときにも安心です。
普段からローリングストックを意識しておけば、非常時にも慌てずに対応できるようになります。
避難所での生活における注意点は?
もし巨大地震が起きたら、家が住めなくなる状況が発生するかもしれません。
住まいが崩れたり、近隣が火事になったりして、避難所での生活を余儀なくされることも考えられます。
とくに子どもがいる家庭では、避難所での生活を見越して、しっかりと準備しておくことが重要です。
赤ちゃんやアレルギー疾患がある子どもたちは、普段以上に気を配る必要があります。
防災バッグ(非常用持ち出し袋)の準備
防災バッグは、いざというときに自分や家族を守るための命綱です。
バッグに必要なものをまとめておくことで、素早く安全に避難でき、避難先での食糧不足からも身を守ることができます。
最低限、以下のアイテムを防災バッグに入れておくと安心です。
- 水(1人あたり3日分の飲料水)
- 非常食(調理不要で長期保存が可能なもの)
- 医療用品(常用薬、応急処置キット)
- 防寒具(防寒シートや毛布など)
- 衛生用品(ウェットティッシュ、歯ブラシ、簡易トイレ)
- 照明(懐中電灯やランタン、予備の電池)
- 貴重品(現金、ポシェットなど)
わが家は「ラピタ」の防災バッグを備えています。
赤ちゃんがいる家庭の準備
赤ちゃんがいる家庭では、防災バッグに加えて、おむつやミルク、離乳食なども準備しておきましょう。
必要な物が多くなるため荷物は増えますが、避難所ではベビー用品を確保するのが難しいことがあります。
いつでも持ち出せるように用意しておくと安心です。
- 母子手帳、健康保険証
- おむつ、おしりふき
- ミルクセット(災害時は液体ミルクが便利)
- 紙コップ(清潔な哺乳瓶がないときに代用)
- 授乳ケープ(目隠しになるもの)
- 離乳食セット
- 着替え・靴・防寒着
- 抱っこ紐
- おもちゃ
液体ミルクは一度試しておくと安心です
授乳ケープは、授乳時の目隠しや羽織としても
アレルギー疾患がある場合
子どもにアレルギー疾患がある場合は、避難所での生活を想定して必要なものを準備しておきましょう。
喘息
喘息は環境の変化やストレスによって悪化することがあります。
マスクの着用や予防薬の継続で、症状を予防しましょう。
- 予防薬
- 発作時の薬
- マスク
- 紙コップ&500mlペットボトル(緊急時スペーサーとして)
- (可能なら)電気を使用しない吸入薬
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎がある場合は、体を清潔に保つことが重要です。
また、保湿剤やステロイドの薬を持参し、症状が悪化しないように対策しましょう。
- ステロイド
- 保湿アイテム
- 爪切り
- 石鹸
- タオル
- ウェットティッシュ
食物アレルギーがある場合
食物アレルギーがある場合、避難所で提供される食べ物に注意が必要です。
アレルギー表示を確認し、子どもには必ず保護者に確認してから食べるように教えましょう。
また、食物アレルギーがあることを他者へ知らせるカードやビブスを準備しておくと安心です。
- アレルギー対応食品
- お薬
- アレルギーを知らせる表示カード
- ビブス
子ども向けの防災対策は?
日常的な防災訓練
日頃から「もしもの時にはどうするか」を家族で話し合い、子どもにも理解しやすい言葉で説明しておくと安心です。
地震が起きたときにまず取るべき行動や避難経路を、事前に確認しておきましょう。
- 避難時には、ヘルメットを着用する
- サンダルではなく、靴を履く
また、定期的に避難訓練を行い、非常時の対応を練習しておくことで、いざというときに慌てずに行動できるように備えましょう。
「今、地震が起きたらどうする?」と、ときどき話し合っておくと良いでしょう。
一緒に防災バッグを準備する
防災バッグに何を入れるか、親子で一緒に話し合いながら準備してみましょう。
こうすることで、「自分の身を守る準備をしている」という意識を子どもが自然に持つことができます。
お気に入りのおもちゃやお菓子も忘れずに入れておくと、避難時の不安を和らげる助けになります。
バッグの中身は定期的に見直し、必要に応じて入れ替えましょう。
防犯ブザーを用意する
防犯ブザーの使い方を子どもにしっかり教え、いざという時に確実に役立つようにしましょう。
悲しいことに、過去の災害時には避難所で女性や子どもが性被害を受けるケースが報告されています。
避難所での身の危険を知らせる手段や、被災時に自分の居場所を示すためにも重要なアイテムです。
防犯ブザーは、90デシベル以上の大音量のものがおすすめです。
誤作動しにくい設計が嬉しい。
まとめ
以上、基本的な備蓄品から避難所での生活、そして子ども向けの防災対策まで、しっかりと準備するためのポイントをまとめました。
災害はいつ発生するかわからないため、日常的に備えを定期的に見直すことが重要です。
家族の安全と安心を守るために、コツコツ備えていきましょう。