読書の習慣をつけることで、人生はより豊かになると言っても過言ではありません。
「子どもに本をもっと読んでほしい」と思う親御さんは多いのではないでしょうか。
そのためには、まず親自身が読書を楽しむ姿を子どもに見せることが最も効果的です。
この記事では、親が読書をすることが子どもに与える影響と、親子で楽しめる読書習慣をつくる方法をご紹介します。
親が読書する姿をみせる
親が日常的に本を読む姿を見せることで、子どもは自然に読書する姿勢を身につけていきます。
子どもは無意識のうちに、身近な大人の行動を真似します。
親が本を購入したり、図書館から本を借りてきたりする様子を見ることで、子どもも本に興味を持ち始めます。
一緒に書店や図書館に行き、たくさんの本を見ることや、特に興味を持った本を一緒に選ぶという体験が、子どもの読書のきっかけとなります。
一方で、家に本がほとんどない場合や、親が本を読む姿を見せない場合、子どもは自然と本に対する関心が薄れる可能性があります。
親が本を購入したり借りてくることがなければ、子どもの中で「本を読む」という選択肢が生まれないかもしれません。
私自身、大人になって自分で好きな本を買えるようになったとき、読書の魅力に気づきました。
娘には早いうちから、読書の楽しさを知っていてほしいと思っています。
読書の効果
語彙力の向上
本を読むと、日常の会話ではあまり使わないような言葉や知らなかった表現にたくさん出会います。
新しい言葉に触れ、さまざまな表現を覚えることで語彙力が養われます。
語彙が豊かになると、自分の考えや感情をより適切に表現できるようになり、学力の向上やコミュニケーションスキルの向上にもつながります。
読解力の育成
物語の流れや情報の要約を行うことで読解力が養われます。
勉強として文章を学ぶよりも、物語を楽しみながら読む方が自然に読解力を高めることができます。
語彙力の向上は国語の学習に直接役立つだけでなく、学校での理解力や学習能力の強化にも役立ちます。
論理的思考能力の強化
物語の展開や登場人物の行動を分析することで、順序立てて物事を考える力が養われ、論理的な思考力が身につきます。
また、理由付けや推論力を養うことで、問題解決能力や批判的思考を発展させることができます。
この論理的な思考力は、学習効率を高めるだけでなく、将来的に社会に出たときにも大いに役立つでしょう。
さまざまな知識が得られる
さまざまなジャンルやテーマの本を読むことで、知識の基盤が広がります。
経験の少ない子どもにとって、本から得られる知識の価値は計り知れません。
歴史や偉人伝、自然現象など、学習に直接役立つ知識はもちろん、日常生活を豊かにするさまざまな情報を得られるのも読書の魅力のひとつです。
リラックス効果
読書を楽しむことで、自然にストレスが解消されると言われています。
イギリス・サセックス大学の研究によると、6分間の読書でストレスレベルが68%軽減するとの結果が出ています。
物語の世界に没頭することで、現実のことから気持ちが離れ、ストレスや心配事からの疲労軽減効果が期待できます。
親が本を読む習慣をつくるために
以下は、親が本を読む習慣を身につけるための具体的な方法です。
定期的な読書時間の確保
家事や育児、仕事に追われる忙しい親にとって、「読めたら読もう」と考えるだけでは読書の時間を確保するのは難しいですよね。
そこで、一日のどこかに「この時間は本を読む」と決めて、たとえ1分でも読書の時間を見つけてみましょう。
- 早起きをした朝
- 交通機関での移動時間
- フェイスパックしながら
- 夜眠る前 など
続けるためのポイントは、自分にとって無理のない時間帯を選び、少しずつでも本を手に取る習慣を作ることです。
「1ページ読めたらOK!」というように、かなりハードルを下げておくと継続しやすいです。
スマホの代わりに本を手に取る習慣
だらだらとSNSを見ていると、時間があっという間に過ぎてしまい、あとで後悔することはありませんか?
スマホの代わりに本を手に取ってみると、リラックスできるだけでなく、新しい知識や視点を得ることができます。
手元に好きな本を置いておいて、いつでも読めるようにすると良いですね。
「目的もなくスマホを触ってしまう」という癖も、本を手に取る習慣に変えてみましょう。
図書館や書店を活用する
親子で図書館や本屋さんに通うことで、子どもにとって本が身近に感じられます。
一緒に子どもが興味を持つジャンルやテーマの本を探してみましょう。
図書館は無料で利用できます。どんどん活用しましょう!
子どもが本を読む習慣をつくるために
以下は、子どもが本を読む習慣をつくるための具体的なポイントをご紹介します。
気軽に本に触れられる環境作り
子どもが本に触れやすい環境を整えることが大切です。
図書館や書店へ定期的に通ったり、家に本を揃えて自由に読めるようにしておくと良いでしょう。
また、子どもの年齢や好きなものに合わせておすすめの本を提案してあげることも大切です。
絵本選びは、公文教育研究会によって毎年選定される「くもんのすいせん図書」が参考になります。
読み聞かせを続ける
読み聞かせは、子どもが自分で読めるようになってからも続けると良いと言われています。
とくに小学校に上がってからも、できるだけ長く続けることが大切です。
読み聞かせは、子どもの語彙力や思考力を向上させるだけでなく、親子のコミュニケーションの機会にもなります。
読み聞かせの時間を通じて、「子どもが何に興味を持っているのか」「どのようなことに疑問を持っているのか」を理解することができます。
この本を読んで、読み聞かせは12歳まで続けようと思いました。
まとめ
以上、親が読書をすることが子どもに与える影響と、親子で楽しめる読書習慣をつくる方法をご紹介しました。
読書は最もコスパの良い自己投資です。
本から得られる知識や気づきは、自分の成長につながります。
しかも、ストレス軽減にも役立つなんて、いいことばかりですね!
親が読書を楽しむ姿勢を見せることで、子どもにも読書が身近に感じられるようになります。
ぜひ、親子で読書の楽しさを共有して、豊かな時間を過ごしてください。
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